一日を終わらせることもできないし、始めることもできない。

わたしだけが時間が機能しない世界に疎外されてしまった わたしだけが取り残された 静かな場所で 口元で小さく呟いた言葉さえ響いてしまうから 誰もいないことがよくわかってしまう わたしは何事もなかったかのように 静かに朝の訪れを待っているだけ わたし…

かわらないもの、かえられないもの

彼女が亡くなってからの私は、自分が見えている世界と自分が生きていることに対して自明性を失っていた。自宅に篭り続け、ただ時間が経って1日が終えるのを待っていたようだった。人が眠るべき時間に寝れなくなり、夜更かし、さらに長引き朝になってようやっ…

かくれんぼ

わたしは小っちゃい頃、かくれんぼがとてつもなく得意だった。お友達みんな見つかって、見つかった子達のみんなでわたしを探しても、最後までわたしは見つからなかった。わたしはいつもおとなしく待っている。ほんの隙間から、真っ白い壁を見つめながら、じ…

みさきへ

平成29年12月29日。私は京都から北海道の実家に帰省しており、その夜は長年の友人と久しぶりの再会の予定であった。しかし、その友人はその昼間に突如この世を去ってしまった。まるで私の帰りを待っていたかのようなタイミングであった。翌日からもう…